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ユーキリス「日本の応援はすごかった」

 米大リーグ、レッドソックスは22日、プロ野球・阪神とのプレシーズンゲームを6-5で競り勝ち、日本開幕戦に向けて幸先良いスタートを切った。マルチヒットを放って勝利に貢献したケビン・ユーキリス内野手は、「きのう通訳さんと一緒に神社へ行ってお参りした効果があった」と照れ笑いを浮かべた。また、敗戦したもののメジャーの優勝チームを相手に1点差まで詰め寄った阪神の岡田彰布監督は、「勝ち負けは別にしても、収穫はあった」と試合を振り返った。
 以下、記者会見での両チーム監督、選手のコメント。

■テリー・フランコーナ監督(レッドソックス)

 ストライクをしっかり見極めることができた。時差ボケや疲れなどは無いし、われわれはそれを理由にするようなチームではない。まだ試合に出場していない選手がいるが、あした残りの選手も全員出場させる。日本のファンの皆さんがオカジマ(岡島秀樹投手)の登板をどんなに楽しみにしているか。それがチームにとってもうれしいことだ。

 きょう先発した(クレイ・)バックホルツはファストボールのコントロールが悪かった。普段ならもっといいが、きょうは甘かった。スピードも80~90マイル(約129~145キロ)くらいしか出ていなかったはず。でも、シーズンはこれからだから、もっと良くなるだろう。

 (藤川球児については)1イニングしか投げる様子を見ていないので、ちゃんとした分析はできない。だが、日本で成功している投手だと聞いている。きょうは低めのボール球が多かったように思う。

 日本のファンがどんな応援を展開するのか想像できなかったが、メジャーと全然違うので驚いた。いい経験になった。

■ケビン・ユーキリス内野手(レッドソックス)

 きのう、通訳さんと一緒に神社にお参りに行った。そのとき「あしたいい結果が出ればいいね」と話していたんだけど、(2本もヒットを打てたので)効果があったのかな。境内でたくさんの人とすれ違ったけど、皆僕と視線を合わせようとしないのが不思議だった。僕はオハイオ州出身なんだけど、オハイオでは街で知らない人に出会っても、気軽に「ハ~イ」と声を掛け合うから。ちょっとした文化の違いを感じたね。

 (2回裏に赤星から一塁線を破られるヒットを打たれた守備について)絶対に取れる打球だった……。僕は体が小さくないので、人工芝の上で滑り込むときの感覚をつかめなかった。

 (9回に対戦した藤川の印象は)非常にコントロールのいいピッチャー。きょう対戦した投手が皆、ブレーキングボール(ストレート以外の変化球)をたくさん投げていたので、そういうイメージを描いて打席に入った。でも、彼はストレートでぐいぐい攻めてくるタイプの投手だった。空振り三振に仕留められた球は、外角に逃げていくと思っていたのに、内角に入ってきた。

 試合中に(マニー・)ラミレスとも話していたんだけど、日本の応援はすごいうるさくて、試合に集中できないね(笑)。でも、ファンは野球をよく知っている。とても楽しい経験だった。

■岡田彰布監督(阪神)

 えっと、まあ……先発の安藤(優也)は特に、(レッドソックスの選手にボールを)当てちゃいけないと気を使っていて、内角に投げるのを躊躇(ちゅうちょ)していた。最初からもっと内角で勝負させればよかった。

 打撃に関しては、相手が(昨季)ノーヒット・ノーランした投手だって聞いていたから、これは打てないなあと思っていたけど、けっこう打てた。

 攻撃面では、メジャー使用球だったので若干重く感じたのか、何本かいい打球が飛んでも力負けしていた。でも、足をうまく絡めて点数を取れた。勝ち負けは別にしても、収穫はあった。

【2008/3/22 スポーツナビ】
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