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 日本人大リーガーのパイオニア、野茂英雄氏(40)=前ロイヤルズ=がオリックスの臨時コーチとして、12日から高知・秋季キャンプに参加することが正式に決まった。近鉄時代に5年間ともにプレーした大石監督が、今年7月に現役を引退した野茂氏を直談判でくどき落とした。ところが、ビッグネーム招へいに若手投手陣は意外とクールなのだ。

 1995年、野茂が米ドジャースへ入団してからも、大石監督とのホットラインは継続。一昨年暮れには、社会人野球チーム「NOMOベースボールクラブ」主催の少年野球大会を大石監督が視察するなど親交を深めてきた。

 「技術、精神面を含めて、ウチの投手陣を教えてほしい。フォークの握り、腕の振り方などを学んで、投手が試してくれれば…。アメリカでの経験なども語ってほしい。3日間の予定だが、来春もあるし」と大石監督。春季キャンプの“下見”の意味づけのようだ。

 その辺を元同僚の佐々木修投手チーフコーチはこう説明する。

 「彼(野茂)は仲のいいチームメートにはうるさいぐらいしゃべるのに、人見知りが激しい。おそらく今回も口は重いでしょう。ただ、うちの投手陣が積極的に質問していくようにすれば、丁寧に教えてくれますよ」

 フロントとしても、ビッグネームの来訪は話題作りの一環と歓迎するが、肝心の若手投手の反応が…。それらを拾い集めると-。

 「来られるのは早くから知っていたが、ファンじゃないんだから経験談を聞くつもりはない」「調整法を聞けと(コーチから)言われているけど、ボクが野茂さん流を許してもらえるワケがない」

 日米通算201勝の野茂だが、全盛期は世紀末から2001年、メジャー2度目のノーヒットノーランを達成したあたりだ。「若い選手はそういった全盛時を見ていないので、ピンとこないのは仕方ないネ」とは球団関係者。今季限りで引退した清原和博氏とかつて名勝負を繰り広げるなど、野茂氏の栄光を知らない若手投手陣とのギャップが埋まるかどうか。(夕刊フジ編集委員・高塚広司)

【2008/11/4 ZAKZAK】
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