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真弓「いいストレート投げる」


 真弓阪神の秋季キャンプを盛り上げる若トラとして、もっか注目なのが、昨年の大学・社会人ドラフト1巡目の白仁田寛和(23)と4巡目の黒田祐輔(22)の両投手だ。黒田は先月の夕刊フジ独占インタビューで、平田勝男2軍監督が名指しした“推奨株”。そんなブルペンを沸かせる2人に、1軍実績組は「2人は来季必ず1軍。ボクの地位が危うくなる…」と危機感を募らせるなど戦々恐々だ。

 打者は鳥谷や林、桜井ら1軍クラスが2軍の若手に格の違いを見せているが、投手は横一線。そんな中、フリー打撃で150キロ近いストレートで打者を詰まらせまくっているのが黒田。これには、コーチ陣も「ナイスボール!」と思わず声が上がっていた。

 黒田といえば、平田2軍監督が夕刊フジインタビュー(先月29日掲載)で「JFKのKは黒田になるかも」とイチ押し。昨オフに岩田を予想・的中させているだけに、今秋は注目が集まる。それは08年組で“格上”の白仁田も同じこと。


 ただ、1軍に昇格するためには2人とも細かい制球力が必要だ。もちろん、当の黒田は「しっかりフォーム固めをしていきたい。(1軍?)ボクなんてまだまだ」と当然ながら控えめ。一方、右指のマメを潰し、5日の投球練習を回避した白仁田は「しっかり治すことに専念します」。裏を返せば、投げ込んできた証しだ。

 そんな2人を初日から生で見てきた真弓監督は「いいストレートを投げるね。白仁田(187センチ)も黒田(190センチ)も上背があるし、手足も長いから打ちにくいんじゃないかな」と評価。「(今季はケガなどで)ブランクがあったし、あまり慌てなくていい」とストップをかけるほどだ。

 もちろん、マスコミや虎ファン向けのリップサービス込みだが、2人の投球練習をチェックしていた1軍定着を目指す某先輩投手は「いや、はっきり言って、ボクの地位がヤバイと感じますよ。コレ、お世辞ではないですよ」とすっかり危機感を抱いている。

 このように、1軍経験のない2人がブルペンの“主役”になっていることに、久保投手コーチも満足げ。

 「ウチの1軍メンバーを見ると、生きのいいスピードボールを投げられるのは、藤川や久保田らごく少数。どちらかといえば、かわすタイプが多いからね。2人は荒削りだけど期待しているよ。それに、ボーダーラインにいるピッチャーは、隣で若手にすごいボールを投げられると負けられないでしょ。競争は大歓迎だよ」

 潜在能力の発揮と、伸び悩み組へのカンフル剤としても、2人の貢献は大きい。何しろ、今回のキャンプには、志願参加の久保田を含む岩田、能見、杉山、上園、江草、石川、阿部といった1軍実績のある投手も、真弓監督が招集した。

 つまり、今年10勝をあげた岩田以外の面々は1軍生き残りのためにキャンプ、オープン戦で結果を出さなければならないというわけだ。「ウチで先発(ローテ入り)が確定しているのは安藤、岩田、下柳の3人と(リリーフの)アッチソンに藤川。(先発転向する)久保田も後ろと違うから、決まったわけではない。ウチにはいい投手がいっぱいいるじゃないか」とチーム内競争に火をつける指揮官。

 これに、白仁田や黒田が加わるような展開になれば、少なくとも「投」に関しては大丈夫そうだが…。


【2008/11/7 ZAKZAK】
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