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阪神・林威助外野手(30)が4日、休日返上で宜野座ドームを訪れマシン打撃などを行った。真弓明信監督(55)の初陣となる2月11日の日本ハムとの練習試合(宜野座)では「4番・右翼」での出場が確実。スタートダッシュで右翼を争う桜井、メンチに差をつける。

 バットマンの本能が球場に足を運ばせた。理想と現実の差を埋めるために、休日返上で打ち続けた。自身に課したわずかな変化。林が新しい打法を模索している。

 「これから実戦に入って、どうなっていくかですね。『これでいける』というのはまだないですから」

 一昨年に痛めた右肩への負担軽減と、構えた際に視界がより広く見えるように秋季キャンプから約20センチほどグリップの位置を下げた。昨年、ビデオで自身のフォームを分析した際に「右肩を高くしてしまうクセがあった」とバランスを崩す原因を発見。この日はティー打撃の後、マシンを相手に30分間打ち続けた。

 「いい感触を保ちたい。できるときには、しっかりやっていきたい」と今後も無休を宣言。改良に手応えを感じながら、打球音を奏でた。新調した『一球撃命』と書かれたTシャツを着て、汗を流した。1球を打つのに、命をかける-。入団以来、自身のテーマにしてきた言葉を身にまとった。

 キャンプ初休日をゴルフで過ごした真弓監督は初実戦となる2月11日の日本ハム戦のオーダーに触れ「右翼は林やね」と明かした。桜井、メンチと争う激戦区のレギュラー候補に一番近いことが判明した形だ。金本、新井は出場しないため、4番抜てきは決定的。この試合にはWBCへの調整のためダルビッシュが登板予定だ。

 指揮官は「ダルビッシュがいるから、少し盛り上げていかないと」と林を刺客に指名した。虎の主砲としてWBC右腕を撃沈すれば、右翼争いで大きくリードするだけでなく、今季の最大目標に掲げるクリーンアップ入りも見えてくる。ライバルを置き去りにするチャンスになる。

 「今年はしっかり練習をできている。シーズンに入っていくのが楽しみです」

 競争相手を気にする前に、目指す打撃を追求する。小さな変化から林が進化していく。(山田結軌)


【2009/2/5サンスポ.COM】
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