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【ニューヨーク13日(日本時間14日)】
ヤンキースが西武・松坂大輔投手(26)獲得へ動き出した。同投手の横浜高の先輩で、現役時代に西武でもプレーした紀田彰一氏(30)とスカウト契約を交わしたことが分かった。ポスティング(入札制度)による、今オフの大リーグ移籍に備えるためとみられるが、シーズン中の契約は異例。大リーグ随一の名門が、早くも日本最高右腕獲得への布石を打った。



ついに動いた。松坂に対して大きな関心を抱いているヤ軍が、布石を打った。

ズバリ“松坂の先輩”とのホットライン確立だ。横浜高OBで、現役時代は横浜と西武に所属した元内野手・紀田彰一氏と、日本駐在のスカウトとして契約したことが判明した。大リーグでは、スカウトら球団スタッフと、キャンプ前までに契約を済ませるのが通例。シーズン中の契約は極めて異例だ。

日本の球界関係者によると、すでに紀田氏は95年にドラフト1位で入団した古巣・横浜の球団事務所を訪れ「ヤンキースのスカウトになりました」と、あいさつを済ませたという。松坂獲得を狙う他のメジャー球団にとっても衝撃的な人事となるが「国際部がやっていることに関しては、コメントしない」とブライアン・キャッシュマンGM(39)。ヤ軍のチーム編成最高責任者はこの日のサンケイスポーツの取材に、契約を交わしたことさえ認めようとしなかった。

大リーグ関係者によると、ヤ軍が神経をとがらせているのは、まだポスティングされたわけではない松坂へのタンパリングだけが理由ではないという。00年オフにオリックスがイチローをポスティングした際には入札せず、マリナーズが契約。当時の担当者らが、ワンマンで知られるジョージ・スタインブレナー・オーナー(76)から叱責された経緯がある。日本最高右腕である松坂のポスティングで、同じ失敗は許されないのだ。

松坂と紀田氏のつながりは「横浜高OB」というだけではない。99年に松坂が西武に入団した1年後、横浜を自由契約になった紀田氏も西武に移籍して同じユニホームを着ている。ポスティング前に慎重に進めなければならない情報収集はもちろん、交渉権を得た後の西武球団との折衝スタッフとしても適任。もし松坂のヤ軍入りが決まれば、一緒に渡米する可能性もある。

ヤ軍は、松井秀とFAで契約した際に尽力したジーン・アフターマンGM補佐を5-6月にかけて日本に派遣するなど、松坂のポスティングに備えて着々と準備を進めている。紀田氏のスカウト契約は、その流れにそった動きのひとつ。大リーグ最高の伝統と総年俸を誇るヤ軍が、松坂獲りへ本気になってきた。

【2006/7/15 サンスポ.COM】
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