残り少ない交流戦は巨人と楽天が盛り上げる!? 楽天・野村監督と巨人・伊原ヘッドの舌戦第2ラウンドが幕を開けた。野村監督の「バッカじゃなかろか、ルンバ」発言から遺恨騒動をボッ発させた2人が14日からの楽天-巨人戦を前にヒートアップ。それぞれが挑発的なコメントで勝利を誓った。
もうノムさんに「バッカじゃなかろうか、ルンバ」を歌わせるわけにはいかない。楽天2連戦(Kスタ宮城)を控えた13日、巨人の伊原ヘッドコーチが打倒・野村監督に闘志をみせた。
実は前回対戦で、チョットした因縁がボッ発した間柄なのだ。事の発端は5月29日の試合後だった。2点を追う9回2死一塁。巨人ベンチは一塁走者の矢野に盗塁を指示したが、失敗して試合終了となった。これに野村監督が反応。土壇場の2点差での盗塁について、「バッカじゃなかろうか、ルンバ」と試合後の記者会見で歌ったのだ。もちろんリップサービスの意味もあったが、これが反響を呼ぶ。伊原ヘッドは翌日、「あの年だから」と冗談交じりに反論。2人が阪神時代に監督、ヘッドとしてともに戦った間柄ということもあり、「因縁ボッ発」ととらえられてしまった。
伊原ヘッドもこの現象をちょっと楽しんでいるのか、この日、待ってましたとばかりに野村監督を口撃した。楽天が3連敗を喫した前夜、試合後に野村監督が「巨人戦でも連敗する」と予言したと伝え聞くと、「あのオッサンの言うことは当たるからなあ」とニヤリ。「そうなってほしいね」と闘志を燃やした。
もちろん、勝つための秘策もある。「ダブルスチール? スキがあればどんどんいくよ」と野村監督ばりの奇策でのかく乱を示唆。攻守の要・高橋由も合流する。巨人が大勝を収めたあかつきには、伊原ヘッドが「バッカじゃなかろうか、ルンバ」を歌い返しちゃうかも? (清水裕介)
◆あのバカも失礼だ
再びめぐってきた遺恨対決に、名将が敵がい心をあらわにした。13日、Kスタ宮城での全体練習を見守った野村監督は、非礼とも言える言葉を浴びせ返された巨人・伊原ヘッドコーチをとうとうと非難し続けた。
「発言というか、オレは歌を歌っただけだろ。あの時の心境が歌に出た。オレも失礼だけど、あのバカも失礼だ。球界の先輩に対してな。昔からマナーが悪い非常識な男だった。成長してないよ。もしオレが西本(幸雄)さんや川上(哲治)さんにそう思ったとしても、口に出しては言えんぞ。秩序が乱れとるわ」
きっかけをつくったのは自分。一定の非があったことは認める。それでも年長者に対して最低限の礼儀があるのではないか-。長髪やひげを禁じて、社会人としてあるべき姿を選手に説く野村監督にとって、年功を軽んじた伊原ヘッドの態度は看過できるものではなかった。
チームは3連敗中。さらに相手は資金豊富な巨大戦力。闘争心をかき立てられる材料はそろっている。「巨人は腐ってもタイ。勝てば大見出しだ。あれだけ選手がそろっとると、逆によう使いこなさんだろ。2軍にけが人がたくさんいるなら、試合は多摩川(よみうりランド)でやった方がいいんじゃないか」
初戦は両リーグ最速の10勝が懸かったエース岩隈に託す。ただ勝つだけでは物足りない。球界きっての知将は、采配(さいはい)の妙を見せつけて、伊原ヘッドを黙り込ませる勝利を狙う。
【2008/6/14 中日スポーツ】
もうノムさんに「バッカじゃなかろうか、ルンバ」を歌わせるわけにはいかない。楽天2連戦(Kスタ宮城)を控えた13日、巨人の伊原ヘッドコーチが打倒・野村監督に闘志をみせた。
実は前回対戦で、チョットした因縁がボッ発した間柄なのだ。事の発端は5月29日の試合後だった。2点を追う9回2死一塁。巨人ベンチは一塁走者の矢野に盗塁を指示したが、失敗して試合終了となった。これに野村監督が反応。土壇場の2点差での盗塁について、「バッカじゃなかろうか、ルンバ」と試合後の記者会見で歌ったのだ。もちろんリップサービスの意味もあったが、これが反響を呼ぶ。伊原ヘッドは翌日、「あの年だから」と冗談交じりに反論。2人が阪神時代に監督、ヘッドとしてともに戦った間柄ということもあり、「因縁ボッ発」ととらえられてしまった。
伊原ヘッドもこの現象をちょっと楽しんでいるのか、この日、待ってましたとばかりに野村監督を口撃した。楽天が3連敗を喫した前夜、試合後に野村監督が「巨人戦でも連敗する」と予言したと伝え聞くと、「あのオッサンの言うことは当たるからなあ」とニヤリ。「そうなってほしいね」と闘志を燃やした。
もちろん、勝つための秘策もある。「ダブルスチール? スキがあればどんどんいくよ」と野村監督ばりの奇策でのかく乱を示唆。攻守の要・高橋由も合流する。巨人が大勝を収めたあかつきには、伊原ヘッドが「バッカじゃなかろうか、ルンバ」を歌い返しちゃうかも? (清水裕介)
◆あのバカも失礼だ
再びめぐってきた遺恨対決に、名将が敵がい心をあらわにした。13日、Kスタ宮城での全体練習を見守った野村監督は、非礼とも言える言葉を浴びせ返された巨人・伊原ヘッドコーチをとうとうと非難し続けた。
「発言というか、オレは歌を歌っただけだろ。あの時の心境が歌に出た。オレも失礼だけど、あのバカも失礼だ。球界の先輩に対してな。昔からマナーが悪い非常識な男だった。成長してないよ。もしオレが西本(幸雄)さんや川上(哲治)さんにそう思ったとしても、口に出しては言えんぞ。秩序が乱れとるわ」
きっかけをつくったのは自分。一定の非があったことは認める。それでも年長者に対して最低限の礼儀があるのではないか-。長髪やひげを禁じて、社会人としてあるべき姿を選手に説く野村監督にとって、年功を軽んじた伊原ヘッドの態度は看過できるものではなかった。
チームは3連敗中。さらに相手は資金豊富な巨大戦力。闘争心をかき立てられる材料はそろっている。「巨人は腐ってもタイ。勝てば大見出しだ。あれだけ選手がそろっとると、逆によう使いこなさんだろ。2軍にけが人がたくさんいるなら、試合は多摩川(よみうりランド)でやった方がいいんじゃないか」
初戦は両リーグ最速の10勝が懸かったエース岩隈に託す。ただ勝つだけでは物足りない。球界きっての知将は、采配(さいはい)の妙を見せつけて、伊原ヘッドを黙り込ませる勝利を狙う。
【2008/6/14 中日スポーツ】
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