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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)監督の最有力候補だった星野仙一氏が、「万が一にもわたしがお引き受けすることはありません」と監督就任を固辞する意思を表明した。背景には、北京五輪以来続いている同氏への批判だけでなく、体制検討会議の在り方に、ファンが厳しい目を向け始めたこともある。これにより、監督人事は白紙に戻り、大混迷必至となってきた。

 星野氏は22日、自らの公式ホームページ(HP)で、監督就任について、北京五輪での惨敗を受けて「犯罪者扱いのような批判」が相次いでいる中で指揮を執っても成功しないこと、球界が一つになれないことなどを固辞の理由として挙げた。また星野氏は、娘が一連のバッシングの心労で入院していた事実を明かし「これ以上はもう家族を巻き込むことはできない」ともつづっている。

 WBCの監督は今月15日に星野氏やコミッショナー特別顧問の王貞治氏、楽天の野村克也監督らがメンバーとなり第1回体制検討会議を開催。大筋で星野氏の監督就任の方向で進み、27日の2回目の会議後に発表される予定になっていた。

 しかし17日には野村監督が「王が『現役監督は難しい。星野がいい』と言っていた」「出来レースではないか」などと会議の内容を暴露。また、WBCの第1回優勝メンバーだった米大リーグ、マリナーズのイチローは監督選考過程の停滞ぶりに不信感を募らせる発言をしていた。

 これらを受け、関係者やファンから「星野監督」への異論だけではなく、選考過程への疑念も起こり始めていた。「北京五輪の明確な総括もなく、手続きだけを整えて人選が進めば、『世界の王』を風よけに内輪の既定路線を通そうとしていると疑う向きが増えるのも無理はない」と関係者は指摘した。

 9月8日にHPで「なんでまた“火の中の栗”を拾うようなことをするのか」とWBC監督就任に否定的な姿勢を見せた星野氏。新たに噴出した球界内部からの批判に加え、家族への負担を考えて固辞を表明。関係者によると、すでに加藤良三コミッショナー、王氏にも辞退する意向を伝えたという。

 気になる今後だが、ファンからの支持率が高いとされる楽天・野村、巨人・原、中日・落合の現役監督をはじめ、退任したばかりの阪神・岡田前監督、自らが強く監督就任に色気を見せていたロッテ・バレンタイン監督も候補にのぼってくる。さらには、王氏が選考過程で実名を挙げて関係者に漏らしていたという若松勉氏(元ヤクルト監督)ら、在野からの抜擢の可能性もゼロとはいえない。

【2008/10/23 ZAKZAK】
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