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８年連続２００安打を達成したマリナーズのイチロー外野手について、シアトルの地元紙「シアトル・ポスト・インテリジェンサー」紙の電子版は、１７日付けで、「イチローの偉業が、チームの敗戦で汚された」の見出し。
イチローがメジャータイ記録となる８年連続２００安打を達成した試合は、２－５でロイヤルズに敗れ、チームは今季最終遠征で７連敗となった、と同記事。
「イチローは毎年、安定して結果を出し続けていて、信じられないくらいだ。この試合に勝っていれば、もっと楽しめただろうに。まぁ、試合はご覧の通りだったけれど、素晴らしい偉業だ」とチームメイトのイバネスも、チームの敗戦にはガッカリの様子だ。リグルマン監督も「素晴らしい個人記録だし、信じられない。でも、試合に負けてしまったから、手放しには喜べない」
せっかくの祝福ムードも、７連敗の最中にあっては、盛り上がらないのも無理はない。メジャータイ記録を達成したイチローは、「ウィー・ウィリー・ケーラーは、僕のお兄さんではありませんよ」と冗談を言った後、１００年以上も前の記録を引っ張りだしたということに、２００４年にシーズン最多の２６２安打を放った時に、ジョージ・シスラーの名前が出てきたことを思い出し、「あの時と同じ気持ちになった。ウィー・ウィリー・ケーラーとは、１００年以上も隔たっている。そういう人と比べられることは、普通はないけど、こういう記録は、私たちの道を交差させてくれる」と、同記事に語っている。
更に、「こんなシーズンになってしまったから、今日みたいにベストを尽くして、ファンに何か、見るべきものを与えることが大事」とポツリ。ポストシーズンとは無縁の９月。イチローを刺激しているのは、そんな中でもファンにメッセージを送りたいという、意識の現れかもしれない。

【2008/9/20　USA通信】
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