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 秋篠宮妃紀子さま(39)は六日午前八時二十七分、入院先の東京都港区の愛育病院で、帝王切開により第三子の男子を出産された。体重は二五五八㌘。母子とも健康という。皇室での男子誕生は秋篠宮さま以来四十一年ぶり。皇位継承順位は皇太子さま、秋篠宮さまに次ぐ第三位。天皇、皇后両陛下にとり皇太子家の長女愛子さま(4)に続く四人目の孫。

 女性、女系天皇を認める皇室典範改正は、前の通常国会への提案が見送られ、今回の男子出産で動きはさらに停滞するとみられる。

 帝王切開は皇族で初めて。天皇ご一家の出産が宮内庁病院以外となるのも初めて。医師団は、主治医の愛育病院の中林正雄院長と同院の安達知子医師らが務めた。

 天皇と皇族で構成される皇室は計二十三人となった。

 紀子さまは七月、胎盤が子宮口の一部にかかる「部分前置胎盤」と診断された。胎盤のはく離による大量の出血などが懸念され、医師団は帝王切開による出産を決めた。紀子さまは八月十六日に入院、安静にして体調を整えていた。

 紀子さまは、一九九一年に長女眞子さま、九四年に二女佳子さまを、それぞれ宮内庁病院で出産。第三子懐妊は今年二月七日に明らかになった。

 誕生後、最初の儀式として、天皇陛下が使者を通じて子供に守り刀を授ける「賜剣(しけん)」があり、一般のお七夜に当たる十二日には「命名の儀」がある。名前は秋篠宮さまが付け、身の回りの持ち物などの「お印」は、紀子さまが決める。

【2006/9/6 デイリースポーツ】
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