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 楽天・野村監督、ソフトバンク・王監督が24日、北京五輪でメダルを逃した星野ジャパンをそろって敗因を分析した。故障者が続出したことについてノムさんは「メンバー編成が難しい。今の子は痛みに弱いし」とチクリと刺せば、王監督は「キューバ、韓国、アメリカはやっぱりすごい」と冷静に分析。球界の重鎮にとっても、今回の敗戦は大きな関心事だったようだ。

 Kスタ宮城での楽天・ソフトバンク戦が雨天中止となり、いつものように報道陣の質問を受けている野村監督の元に、王監督があいさつに訪れた。話題が『星野ジャパンについて』と聞くと、王監督も腰を下ろし“緊急対談”となった。

 ノムさん「五輪、ダメだったね」

 王監督「残念でしたね。難しいですよ。1つ負けたらオシマイですから」

 ノムさん「メンバー編成が難しいよ。(打順の)3、4、5番がしっかりしないと」

 王監督「初めての対戦はバッターは難しい。でもウチの(和田、杉内)はよく打たれましたね」

 ノムさんは“対談”の前にも星野ジャパンの問題点を指摘していた。「データが生かし切れなかったんじゃないか。宝の持ち腐れ。仲良しグループ(の首脳陣)を選んだ時点でダメだと思った。投手出身の監督は野手の気持ちが分からないしな」 一方、王監督は韓国、キューバ、米国の総合力の高さに目を見張った。

 王監督「ボール球を振らなかった。見切りがいい。やっぱり大事ですね、選球眼は」

 ノムさん「ステップせずに打つやつばかりやな」

 王監督「引きつけて打って、飛距離も出る」

 ノムさん「筋肉が違うよ」

 王監督「先発が救援するのは難しい。中継ぎ専門を(代表に)選ぶのも難しいですが…それに24人しかいないのも大変」

 ノムさん「今の子は痛みに弱い。自打球で10日も休む。オレは誰にもレギュラーを渡したくないから骨折しても出た」

 王監督「我々は出場試合数が歴代1位と2位ですから頑丈ですが、痛みに弱い選手もいますよ」

 ノムさん「人格者だな。オレは非人格者。その違いが(2人の本塁打の)200本の差だよ」

 約40分間の電撃対談。半世紀にわたって日本プロ野球を支える2人が口にした苦言、提言の根底にあるのは、実力を発揮できなかった日本代表へのもどかしさだったのかもしれない。

 ◆野村、王監督の短期決戦采配メモ 王監督は06年、第1回WBCを指揮して日本を初代王者に導いた。1次リーグで韓国に連敗。一発勝負の厳しさを実感している。一方、野村監督は02年11月に社会人野球・シダックスの監督に就任。翌年9月、都市対抗野球で準優勝するなどトーナメント大会でも指導力を発揮した。当時のチームには現キューバ代表監督のパチェコらも在籍。また、両監督の日本シリーズの成績は、王監督は4度の出場で2度、野村監督は5度の出場で3度、日本一になっている。


【2008/8/25 スポーツ報知】
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