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ナヌ、桑田が王子にプロ入りのススメ!?

巨人の桑田真澄投手(38)が24日、進路が注目される早実・斎藤佑樹投手(18)に
「自分の思うようにやればいい。周りはそれを応援してあげればいい」とエールを送った。斎藤の周囲は早大進学を勧める声が多いが、桑田は明言こそしなかったが、プロ入りを勧めた格好。かつて早大進学希望から急転、巨人入りした“先輩”の言葉だけに重みがある、か?



いま野球ファンが最も関心を寄せる『ハンカチ王子』の進路。早大進学かプロか-。いまから21年前の秋、斎藤とまったく同じ岐路に立たされた桑田が、迷える高校3年生にエールを送った。

「自分の人生だから、自分の思うようにやればいい。周りはそれを応援してあげればいい」

夏の日差しが照りつけるジャイアンツ球場の駐車場。桑田は穏やかな笑みを浮かべながらも、言葉の中に意味深なメッセージを込めた。もしも挑戦したいのなら、思い切ってプロの世界に飛び込んでみろ-。早大進学を勧める周囲の大人の声よりも、自分の素直な気持ちに耳を傾けなさい、といいたかった。

斎藤にかつての自分がダブって見えた。PL学園では1年夏から5季連続で甲子園出場。
清原とともに“甲子園のアイドル”となった。卒業後の進路は早大進学を表明した。そして迎えた1985年秋のドラフト会議。清原の1位指名を公言していた巨人が、桑田を電撃指名した。
裏切られた清原は涙。桑田は悩んだ末に巨人入団を決めた。

当時は密約説もささやかれるなど一転して世間から非難を浴びた。そうした周囲の声に惑わされそうなとき、信じてきたのが自分自身の素直な気持ち。「最後は自分が決めることだから」。いま現役引退の危機にある桑田は、斎藤だけでなく自分にも言い聞かせるようにつぶやいた。

「いいピッチャーだよね。コントロールもいいし、冷静だから」

斎藤の実力には桑田も太鼓判を押した。9月25日の高校生ドラフトまであと1カ月。18歳の決断を、桑田は先輩として温かく見守るつもりだ。

【2006/8/25 サンスポ.COM】
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