close
ダル「僕らはついていくだけ」

 WBC日本代表を圧倒的なリーダーシップでけん引するマリナーズのイチロー外野手(35)。自他ともに認める日本の大黒柱だが、9年目のシーズンを迎えるマリナーズでは、「利己的でチームをかえりみない選手」と正反対の評価を受ける場面が近年目立ち始めている。どうしてこんな格差が生まれるのか。

 「イチローさんはリーダー。僕らはついていくだけ」とダルビッシュ。2006年の第1回WBCで、ヒーロー的なイメージが定着したイチローは、日米で築き上げた実績をもとに、リーダーとしての地位は揺るぎないものになっている。

 ところが、マリナーズでは、クラブハウス内やメディアからの評価は日本での印象とかなり違っている。今年メッツに移籍した元同僚の抑えエース右腕、JJプッツはマリナーズのロッカールーム内を暴露するように、地元紙シアトルタイムスのインタビュー(15日付)に答えている。

 「本当の意味でチームプレーをしていない選手がいた。とても頑固だ。みんな誰のことを話しているかわかるだろ。そのとおりさ。完全な衝突がある。頑固なんだ。(チームが勝てるかは)全選手を公平に扱うか、それとも今までやってきたように、誰かを特別扱いするかによるよ」

 プッツは誰とは具体名を挙げていないが、同紙はイチローのことだと指摘。イチローはチームから特別扱いを受けており、自己の記録を最優先にプレーしていることから、チーム内の軋轢(あつれき)は絶えないとしている。

 さらにプッツは、「200安打8年連続とか通算打率とかは文句のつけようがない。彼にはもっとできることがある。職業意識や毎日の練習はすごい。しかし…」とも発言している。

 この反イチロー発言は大反響を呼び、16日にはアリゾナ州のキャンプ地で、マリナーズのワカマツ新監督が終息コメントを出す騒ぎに。「選手には実績によって階層がある。しかし平等に近い環境をつくりたい」と話した。

 イチローはチームナンバーワンのスター選手であることは日本代表と変わらないのに、同様の報道は初めてではない。昨年も腹を立てたチーム内の選手が、イチローを襲撃しようと計画を立てた騒動が報じられた。「チーム再建にイチローが邪魔になる」と唱えるコラムニストもいた。

 日米のチーム内での人望の差に驚くばかりだが、イチローの持つ孤高さと言葉の壁が生み出すねたみや誤解から生まれている可能性もある。ただ、何千本もの安打を打っても、日本人は米国ではリーダーになれない宿命だとしたら寂しいが。

ZAKZAK 2009/02/19
arrow
arrow
    全站熱搜
    創作者介紹
    創作者 ht31sho 的頭像
    ht31sho

    因為有你們~~現在的我過得很快樂

    ht31sho 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()