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「相手のプレーが素晴らしかった。だから自分たちもいいプレーができた」。1時間13分の決勝戦で17年の競技生活を終えた杉山は、相棒のハンチュコバと抱擁。満面の笑顔でラケットを置いた。満席の観客席は「愛ちゃんありがとう」のコールに包まれた。
17歳でプロ入り。大会賞金が高額化する中、世界中を転戦するツアーは過酷さを増し、けが人が続出。杉山は痛み止めを打ちながらも四大大会に休まず出場した。62回連続出場は男女合わせて世界最多だ。
肉体的、精神的にも消耗が激しい世界で戦い続けるには、極限の努力と体力が必要だった。04年に8位まで登りつめた世界ランキングは最新で96位まで降下。一方、「チャンスが広がる」というダブルスでは今季、ハンチュコバと1月の全豪オープン、今大会でも準優勝を果たし、2000年に世界トップとなった高い技術は衰えていない。
それでも「こだわりはシングルス。ダブルスだけで戦う姿は想像できない」。シングルスで高い地位が維持できなくなったときが、自身の引き際と決めていた。
試合後、コーチでもある母芙沙子さんとはハイタッチで感謝の気持ちをを伝えた。「最後という寂しさより、今はやりきったという気持ちで満たされている」。34歳。413大会目で、最高のフィナーレを迎えた。(青山綾里)
【網球】「パーフェクトな終わり方」 杉山愛がテニス人生振り返る
女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンで引退した杉山愛(フリー)が、テニス人生を振り返った。報道陣との一問一答は次の通り。
--試合が終わった気持ちは
「最終日まで戦えたことなど色々な気持ちが交じって『あ~、終わってしまったんだ』という気持ち」
--17年のツアー生活を振り返って
「選手たちと戦わなくてはいけないが、一歩離れれば仲間。選手とかかわっていた時間や、試合中でのテンションなどが恋しくなると思う」
--テニス人生を終えてどんな気持ちか。今後やりたいことは
「寂しくなると思ったが、やりきったという感じ。今は満たされている。これ以上はないパーフェクトな終わり方。やりたいことは色々あるのでまた報告したい」
--コーチである母への思いは
「やっと普通の親子に戻れる。母なしでは自分のテニス人生は語れず、トップ10にも入れなかった。これからは親子。親孝行していきたい」
【2009/10/3 産経新聞】
17歳でプロ入り。大会賞金が高額化する中、世界中を転戦するツアーは過酷さを増し、けが人が続出。杉山は痛み止めを打ちながらも四大大会に休まず出場した。62回連続出場は男女合わせて世界最多だ。
肉体的、精神的にも消耗が激しい世界で戦い続けるには、極限の努力と体力が必要だった。04年に8位まで登りつめた世界ランキングは最新で96位まで降下。一方、「チャンスが広がる」というダブルスでは今季、ハンチュコバと1月の全豪オープン、今大会でも準優勝を果たし、2000年に世界トップとなった高い技術は衰えていない。
それでも「こだわりはシングルス。ダブルスだけで戦う姿は想像できない」。シングルスで高い地位が維持できなくなったときが、自身の引き際と決めていた。
試合後、コーチでもある母芙沙子さんとはハイタッチで感謝の気持ちをを伝えた。「最後という寂しさより、今はやりきったという気持ちで満たされている」。34歳。413大会目で、最高のフィナーレを迎えた。(青山綾里)
【網球】「パーフェクトな終わり方」 杉山愛がテニス人生振り返る
女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンで引退した杉山愛(フリー)が、テニス人生を振り返った。報道陣との一問一答は次の通り。
--試合が終わった気持ちは
「最終日まで戦えたことなど色々な気持ちが交じって『あ~、終わってしまったんだ』という気持ち」
--17年のツアー生活を振り返って
「選手たちと戦わなくてはいけないが、一歩離れれば仲間。選手とかかわっていた時間や、試合中でのテンションなどが恋しくなると思う」
--テニス人生を終えてどんな気持ちか。今後やりたいことは
「寂しくなると思ったが、やりきったという感じ。今は満たされている。これ以上はないパーフェクトな終わり方。やりたいことは色々あるのでまた報告したい」
--コーチである母への思いは
「やっと普通の親子に戻れる。母なしでは自分のテニス人生は語れず、トップ10にも入れなかった。これからは親子。親孝行していきたい」
【2009/10/3 産経新聞】
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