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 【ニューヨーク=ジョージ・キング】2011年までの3年契約を結んだヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(41)が1日(日本時間2日)、当地で記者会見し、2年間で2勝の井川慶投手(29)の獲得を「失敗だった。彼は3Aでは存在感のある投手だ」と発言した。



 チームは06年12月、ポスティングで阪神から5年分の年俸2000万ドル(約21億円)を含む総額4600万ドル(約44億円)で井川を獲得。当時は先発3番手前後で12勝を狙えるのではないかとみられていたが、現実は2年でメジャー16試合(先発13試合)2勝4敗、防御率6・66。もちろん、年俸に見合うだけの働きはしていない。今季の3A(スクラントン)では14勝6敗、同3・45で、チーム最優秀投手にはなったが…。



 ヤンキースの日本人投手獲得にも大きな影響が出そうだ。キャッシュマンGMは「日本人投手のスカウティングは打者よりも難しい。ビデオを使ってはいるが、もっと(生で見る)目が必要だ」とし、ベテランスカウトのマイケル氏が日本滞在を延ばすなど、スカウティング方法を変えたという。



 ビデオだけではあてにならず、より慎重になったということだ。



 14年連続のプレーオフを逃したヤンキースは主力の粛清も考えられ、井川の来季の居場所はおそらくない。



 チームにとどまるならば、「私は、チームの日本人投手のスカウティング方法を変えた」という札をぶら下げることになるだろう。 (NYポスト紙記者)





【2008/10/3 中日スポーツ】
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