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 北京五輪のテニス女子シングルス準決勝で、ロシアのサフィナに敗れた中国の李娜が試合後、観客席に向かって「Shut up(黙れ)」と英語で叫び、中国のインターネット上で議論となっている。試合では「中国加油(ジャーヨー)(頑張れ)」の大声援が続き、審判が静かにするよう何度も注意していた。

 李娜は2006年のウィンブルドン選手権女子シングルスでベスト8に進出した有力選手。メダルが期待されていたが、3位決定戦でも敗れた。

 準決勝が行われたのは16日。李娜が観客席に叫ぶ映像は大手ウェブサイトにすぐさまアップされ、「李娜が『加油』に冷や水を浴びせた」と伝えるメディアも現れた。

 ネット掲示板では「応援している観客に失礼だ。李娜の試合を見るのはもうやめよう」「恥ずかしい。中国人選手はまだ資質に問題がある」と李娜を非難する意見がある一方、「観戦マナーが悪すぎる」「テニスはサッカーと違い、静かに応援すべきだ」とマナーを問題視する意見も。

 議論の中、会場で観戦したという人が「李娜にやじを飛ばす中国人の男がいた。応援する観客に黙れと言ったわけではないと思う」と書き込むなど、発言の真意をめぐって憶測も飛び交う。

 李娜は準決勝後の記者会見で「観客がうるさくて集中できなかったのではないか。どうしたら観戦マナーを改善できると思うか」と問われ、「私は自分のことは変えられるけど、他人を変えることはできない」とだけ答えた。

【2008/8/19 スポーツ報知】
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