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【ボルティモア高橋秀明】

米大リーグで31日、保有権の放棄を告知するウエーバーを経ずにトレードできる期限である米東部時間午後4時(日本時間8月1日午前5時)の直前に、大リーグ通算327勝右腕のグレグ・マダックス投手(40)がカブスからドジャースへ移籍する大型トレードが成立した。

サイ・ヤング賞4回受賞のマダックスは「精密機械」と評される制球力と、「サークルチェンジ」と呼ばれるチェンジアップを交えた緩急をつけた投球が持ち味。今季は9勝11敗と黒星が先行しているが、ナ・リーグ西地区最下位から巻き返しを図るドジャースがその手腕を買った。交換要員としてゴールドグラブ賞の実績があるシーザー・イズタリス内野手(26)がカブスへ移籍する。

トレードを希望しているとされたもう一人の300勝右腕、ロジャー・クレメンス投手(43)はひとまずアストロズに残留した。クレメンスの移籍先として浮上していたア・リーグ東地区首位のレッドソックスは、期限までに大きなトレードがなかったが、左翼・松井秀と右翼・シェフィールドを故障で欠く同2位のヤンキースは積極的に動いた。30日に通算198本塁打のボビー・アブレイユ外野手(32)をフィリーズから獲得。31日にはショーン・チャコン投手(28)を放出する代わりに、今季13本塁打のクレイグ・ウィルソン外野手(29)=パイレーツ=を獲得するトレードをまとめた。

【2006/8/1 毎日新聞】
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